汚泥乾燥を実施する目的とは何か
建設工事や河川の改修など土砂を取り扱う業務はその処理が大切であり、適切な対処を怠ると汚泥が流出することで著しい環境悪化を起こしてしまいます。
汚泥は水分を多く含んだ土砂であり、そこにはどのような不衛生的な物質が含まれているかわからないだけでなく、景観も悪くなってしまうでしょう。
汚泥が発生すると一般的には土嚢などを積んで移動を制限する処置が取られ、自然災害で起きた場合はこの方法でも仕方がありませんが、業務で生じた場合は適時に処理をしなければ問題に発展します。
そのためトラックなどで搬出する手法が選ばれますが、そのような方法ができない場合は汚泥を一時的に保管しなければいけなくなるので、汚泥乾燥で保管しやすい状態にすることがあります。
汚泥乾燥とは発生した汚泥を専用の乾燥機を使って水分を蒸発させ、取り扱いしやすい状態にすることを言います。
乾燥させると土砂になるので移送もしやすく、匂いも軽減できるなどメリットが多いので、大量に発生しい移動ができない場合に最適な方法になります。
また、その泥炭の中に鉱物資源などがあれば残った土砂が重要になるので、資源採掘の現場では汚泥乾燥が頻繁に行われています。
問題になるのは高温にするために燃料や電力が必要になり、その供給量が膨大になるのでランニングコストが悪いという点です。
これは多量の水分を含んでいることで高温状態を長く維持しなければ対処できないからですが、専用の機器を使わなければ時間ばかりかかって求めていた効果は得られないので、その場の状況によって使い分けるようにするといいでしょう。